HARD 69 NIGHT えびすFM

今回はALSと闘っている、天才ギタリスト「ジェイソン・ベッカー」特集でした。

ジェイソンを初めて聴いたのはカコフォニーの「GO OFF!」だったと思う。
これは2ndアルバムだが、当時なかなか手に入らなくて、こっちのほうを先に入手。もちろん輸入盤!!!

聴いてみて感動の嵐!!!

「なんだ!このツインギターの旋律とハーモニーは!!!」

当時、ポール・ギルバート率いる「レーサーX」が高速ツインリードのハモりで、一世を風靡しましたが、自分はこっちのほうが好きでした。

しばらくして、1stも無事GET!
マーティとジェイソンのソロアルバムも同時にGETし、聴きまくっていました。

…ということで…

第38回放送
特集「ジェイソン・ベッカー」

1.NINJA (『SPEED METAL SYMPHONY』1987/CACOPHONY)

カコフォニーの1stから。
日本大好きのマーティならではのメロディ♪
それにハーモニーを合わせるのがカコフォニーならではで大好きです♪

しかし、このボーカル…サビは「ニ～ンジャ～!!!」
強烈なインパクトです（笑）

2.AIR (『PURPETUAL BURN』1988/JASON BECKER)

3.ELEVEN BLUE EGYPTIANS

ジェイソンの1stソロアルバムから2曲。
「AIR」は対位法を用いて作曲。
クラシカルな手法を得意としたギタリストは他にもいますが、ジェイソンは作曲能力で一線を画していました。
「ELEVEN～」はマーティと共作ですが、ジェイソンもマーティから受けた影響は計り知れないでしょう。
オリエンタルなフィーリングのメロディ＋ツインリードのハモり。
しかし、マーティ節ではなくジェイソン節がこの曲では聴けます。
「BLUE」というタイトルが用いてあるので、エンディング近くで2人のブルースバトルが聴けます（笑）

4.BLACK CAT (『GO OFF!』1988/CACOPHONY)

大好きな（笑）カコフォニーの2ndから。
基本的にカコフォニーはマーティ主導のバンド。
しかし、ジェイソンも負けずに自己主張しています。これだけの才能溢れるギタリストを2人も抱えていながら、このアルバムで解散!!!
ボーカルが強烈過ぎるのかも知れませんね（笑）
ちなみに、このアルバムのドラムは「ディーン・カストロノヴォ（現：ジャーニー）」が叩いています。
やはり、リズムがビシッと決まっています。（アルバムのみ参加）

5.IT'S SHOWTIME (『A LITTLE AIN'T ENOUGH』1991/DAVID LEE ROTH)

カコフォニー解散後、マーティはメガデスに加入!
10年以上メガデスを支え続け第一線で活躍!!!

…一方ジェイソンは…
1990年にあの「デヴィッド・リー・ロス（元・現ヴァン・ヘイレン）」のバンドに加入します。
アルバム制作途中からの加入でしたが、1991年のこのアルバムにも2曲クレジットがあります。

華々しい未来が待っているかのような幕開けでしたが…
足の不調から、ツアーには不参加。
治療してから、再出発を図ろうとしていたのですが…

当初、細菌性の麻痺と伝えられていたジェイソンの病状でしたが、ALS（筋萎縮性側索硬化症）ということが判明!!!
治療法がないこの病気…全世界のハードロックファンが絶望に打ちひしがれたときでした。

しかし、ジェイソンは希望を失ってはいませんでした!

両手の痺れを押しての演奏…そして、病状が進行する中、コンピューターで作曲、演奏は親友のギタリストが弾くなどし、ソロアルバムを完成させるのでした!!!

6.BLUE (『PERSPECTIVE』1996/JASON BECKER)

初回の日本版はジャケが違いますが（冒頭の写真）…ハードロックとは一線を画するアルバム。
作曲家としてのジェイソンの魂が詰まったアルバムです。
この「BLUE」は足だけでなく、手にも痺れが感じられるようになってきた頃の演奏。
まだ、ALSとは判明していなかった頃です。
ビブラートがかけづらくなり、トレモロアームでビブラートをかけていたということです。
ちなみに、このアルバムには、1曲ごとにジェイソンの解説付き。
涙なくしては聴けません!!!


全6曲。お送りしました。
ジェイソンは今も闘病中。
『NOT DEAD YET』というドキュメンタリー映画が2012年に制作されました。
日本版ができないかな～。
輸入盤は入手可能、もちろん!日本語字幕はありませんが…。

次回放送は9月17日（火）

ジェイソンに大きい影響を与えたギタリスト。
マーティ・フリードマン特集です♪

お楽しみに!!!